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立てた企画に類書がある場合

自分が立てた企画に類書がたくさんある場合というのが、よくあります。

類書というのは、自分が立てた企画と類似した内容の書籍のことです。

で、出版社に企画を売り込むと、必ず、その類書を調べられます。

類書を調べて、どうするかというと、そこに市場があるのかとか、まだ参入余地があるのかというようなことをチェックするんです。

で、類書がある場合、その類書が売れてなければ、あなたの企画が通ることはありません。

類書が売れていないということは、そこに市場がないことを意味していますからね。

逆にいえば、ジャンルとして見込みがあったとしても、デキの悪い粗悪な本が出て、その本が売れなかったとしても、そこに市場がないと判断されてしまうことがあるというのは、覚えておいてくださいね。

そういう意味では、出版は早い者勝ちといえるかもしれません。

で、今度は、類書が売れている場合、著者をチェックします。
著者のブランドで売れていることもあるので、そうでないかをチェックするんですね。

この時に、著者のブランドで売れていると判断されたとしたら、それはテーマでなく、著者で売れているということで、やはり、あなたの企画は通らないでしょう。

では、著者にブランド力がない場合にはじめて、類書を出そうと出版社が動き出します。

ただし、そのジャンルに将来性がある右肩上がりの市場なのか、をチェックするんですね。

市場規模は、そのまんま本の売れ行きに影響しますからね。
そういう意味では、テレビや雑誌などで話題になっていると話しが早かったりします。

市場の将来性を確認したら、今度はそこに参入する余地があるのかどうかが問われます。
ここで、他の企画と違う“オリジナル化”がなされているかどうかがポイントです。

ということで、自分が出版したい内容に類書が多い場合、編集者が何を考えているか書きましたので、あとはそこに向けて、どんな準備をするかですからね。

ちなみに、類書にない場合ですが、たまに類書がないから自分の企画の独占市場だとプレゼンする方がいらっしゃいます。

でも、これは余程、目新しい場合以外はありえません。

出版業界は江戸時代からありますから、そこに本が出ていない理由を考えましょうということですね。



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Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 14:37 │出版企画の立て方